製品の詳細
黒銀箔について
黒銀箔は、一般的なシルバー製品にも見られる銀と硫黄成分が反応する「硫化」によって硫化銀へと変化し、黒に近い色調になります。
1枚の箔でも部位によって黒さにムラがあり、箔自体に自然なまだら模様が生まれます。
素材は純度99.99%の銀箔を使用しています。
『伝統漆芸 畷万年筆 黒銀箔』の[惺(せい)-sei-](つやあり)と[影(えい)-ei-](つやなし)は漆をまだらに塗り重ね、その上に黒銀箔を繊細かつ意図的にまばらに施しています。
この工程により単調な黒では決して表現し得ない奥行きと豊かな陰影、 そして光の加減によって揺らぐような表情を生み出しています。
漆黒の夜空に燦然と光を放つ[惺-sei-]と、穏やかな月の光に照らされ、そっと浮かび上がる[影-ei-]。
いずれも黒の美しさが際立つ万年筆に仕上がりました。
筋状成形を施した蓋
会津若松で三代つづく漆工房、「漆工よしだ」。
会津塗の技法に拘らず、器の用途により合うカタチ・技法を考えながら制作している漆工、吉田徹が万年筆に合うカタチ・技法を考えて生まれた「伝統漆芸 畷万年筆」。 蓋に伸びる筋は縦長の視覚効果と、持った時の指の掛かりによる蓋の開け閉めの安定感を考慮した形状で、まさに機能美と言えます。
会津塗の特長と歴史
会津塗は、福島県の西部に位置する会津地方に江戸時代から伝わる伝統技法で作られた工芸品です。
盆地特有の湿潤な気候が漆を扱う環境として適していました。
縁起の良い意匠や多彩な加飾の美しさがあります。
会津塗の産業としての歴史は、1590年(天正18年)、蒲生氏郷が会津に入封したときに始まります。
江戸に近いこともあり、漆の木の栽培から加飾まで、作業を一貫して手がける一大産地となり技術革新にも取り組み、幕末には外国に輸出されるほどになります。
漆工 吉田 徹氏
1968年 会津若松生まれ
1987年 家業の漆工房に入る
1993年 長野・木曽の佐藤阡朗氏に師事
1996年 会津若松にて独立
2002年 伝統工芸士認定
2004年 初個展 以降個展グループ展を重ねる
製品仕様
《クリーニングクロス 1枚、カートリッジインク(ブラック) 2本、万年筆使用説明書 1部、製品説明書 1部、万年筆品質保証書 1部》
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